愛染院本堂が完成しました。

ごあいさつ

第18代住職 古賀 隆昭
 熊本地震による被害を受けて5年の歳月が流れ、多くの⼈々の協力を得てこの度、愛染院本堂が完成の運びとなりました。
 本院は江戸初期(寛永9年)肥後藩主細川忠利公が⼩倉より宥伝和尚を招聘して開基。その後、数度の大火に見舞われながらもその都度復旧。以前の建物は、西南の役で焼失後に再建されたものであります。
 御本尊は愛染明王で毎年7月31日のみ開帳され、戦前までこの日には愛染祭りが催され、前夜から通りには夜市が立ち並び舞台が設営されて賑わったといいます。
 愛染明王は、大日如来を本地として外相は念怒形、内相は敬愛と衆生をも解脱させます。全ての人間には欲望があり物事を貪り愛し、それに囚われ染まる心を救おうとする仏であります。
 また境内には、弘法⼤師修⾏像、十三仏、15体目の放牛地蔵等があり、クスノキを思わせるキンモクセイの大木が鎮座し、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。